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好きなことを好きなだけ話します

002_言葉とは世界と似て非なるもの

おはこんにちばんわ、ヨキネガイです。

 

最近周りでカンザキイオリさんの「あの夏が飽和する」という曲の話題をよく耳にします。

 

カンザキイオリさん自体は知ってたんですが、恥ずかしながらその曲自体は知らず。

 

先ほど聴いてみたのですが、なるほどなるほどそういうやつねみたいな感情です。(偉そうに言ってますが、全く作曲とかそういうのは分かりません。)

 

なんとなーく思ったことを書きます。

 

ちなみに原曲(と思われるもの)はこちら。

youtu.be

 

一言で言うならば退廃的?

多分、そうなんじゃないかなあ。男の子と女の子が2人で死ぬための旅に出る。

まあありふれてそうでありふれてない、英語で言うとディストピアみたいなことでしょうかね。いやちがうな。

 

この曲を聴いて思い出したのが以下の4つ。

 

・乾涸びたバスひとつ(米津玄師の楽曲)

 ちょっと悲しい歌詞に、暗すぎないメロディに似たようなものを覚えたのかな。好きな曲。

 

ナルキッソス(PCゲーム)

 難病にかかった男と女の子が車で死に場所を求めて旅をする話。マツダロードスターに乗っていくんだっけな。すげー泣く。好き。

 

・スイッチを押すとき(山田悠介の書籍)

 無作為に選出された子供達にスイッチを押すと死ぬ機械を埋め込んで、施設に軟禁して自殺する時の心情を図るとかいうサイコパス政府のお話。

 そこに収容されてずっとスイッチを押さずに生きている青年達と、施設の監視員が施設を逃げ出していく物語。

 リアル鬼ごっこの人の作品。設定はサイコパスだけど、めっちゃいい話だった。好き。

 

・世界が終わる夜に(チャットモンチーの楽曲)

 昔聴いてたFMラジオで流れてた。好き。MVは最近観たんだけど、これも良かった。

 

みたいな感じです。「あの夏が飽和する」は書籍化もしたらしいですね。久々に小説読んでみようかなあと思ってます。

 

楽曲を基に作る作品に興味があるんですよね。

まだDVD手に入ってなくて観れてないんですけど、「ツバサ」などで有名なアンダーグラフの「ユビサキから世界を」という楽曲を基に、セカチューなどで有名な行定勲監督が映画化してるんですよ。これが観たくて観たくてしょうがない。

 

そういえば昔、家の裏でマンボウが死んでるPの「クワガタにチョップしたらタイムスリップした」という曲も書籍になってましたね。

Pの名前も曲名もふざけ倒してますが、めちゃいい曲だし、書籍も良かった記憶があります。

 

ふと疑問に思う

世間一般的に詩とか小説を書くという行為はあまり一般的じゃないですね。

中学の時のノートから出てきた暁には、黒歴史として認定されてしまいます。

 

しかし、一度メロディがついて楽曲になると「良い詩だ……」みたいになるんですよね。あれが不思議でたまらんなあというお話。あんまり黒歴史楽曲ってなくない?

 

じゃあ中学時代にしたためた詩も小説も、めちゃくちゃいい言葉かもしれないよ!?

むしろ、純粋でまだ世間のことを知らない目線から書かれたものはとても貴重なのではとすら思います。

黒歴史認定してしまわずに、どんどん世に出していって欲しいなあ。

 

僕は割と言葉を大事にして作品作りをします。言葉に対する違和感とか、物語の大事にしているワードを軸に謎解きのギミックを考えたりなどします。

そういう作品にもし出逢ったら「あ、これあいつのかも?」って思ってもらえると嬉しいかもです。

 

さらにもう一つ気になること

これとはまた違うのですが、よく凶悪な事件が起きると「こんな残酷な映画が加害者の自宅から〜」「こんな表現のゲームやら何やらが自宅から〜」っていう報道ありますよね。

 

僕もあれ嫌いなんですけど「僕がそういうの好きだからバカにするな!」みたいな気持ちだけではないです。「学校でそういうのが教材として扱われてね?」って話なんですよ。

 

夏目漱石の「こころ」は、友達の想い人奪ってその結果、奪った側も奪われた側も自殺という何とも言えない鬱展開。

 

森鴎外の「舞姫」は、仕事で海外にいる途中に現地の女性と恋に落ち、妊娠までしてたのに結局主人公だけ帰国して女性は半狂乱になります。(そんな感じだった気がする)

 

芥川龍之介の「羅生門」は、死体の毛を抜いてカツラ作ってるお婆さんに「じゃあオレが今お前から服とか追い剥ぎしてもいいんだよなあ」的な感じで追い剥ぎして終わります。

 

まあ残忍な表現で言えば、森鴎外の「高瀬舟」もなかなかだった記憶。(病か何かで死にたがってる弟の首を刃物で切り裂いて殺した結果捕まったよって話)

 

時代が移り変わっても、描かれるものって変わらないんでしょ人間なんて。

 

極論ですが100年後とかには「school days」が学校の教材になって、主人公の心情を答えよなんて言われても不思議でないと個人的には思うわけです。

 

結局受け取る側のモラルの問題なんだよなと思いながら、「舞姫」を高校の授業で習った時に凍りついたクラスの様子を思い出します。

「高校生になんちゅーもん読ませんねん」という心の声が40人分聞こえた気がしました。

 

タイトルの意味

「言葉」と「世界」って英語で書くと「Word」と「World」という具合にめちゃくちゃ似てるんですね。

だから「言葉」とは「世界」と似ていて非なるものと思ったわけです。

 

そんな「言葉」を蔑ろにするのは良くないよねって思ったのがきっかけで今回の記事を書きました。

 

あー、筆が乗った乗った。言いたいことたくさん言ってスッキリ。

 

また何か思ったことあったら書きまーーーす。